Archive for the ‘インプラント’ Category
添田院長ブログ Vol.94 「インプラント周囲炎」
「インプラント周囲炎の話」
インプラントは、チタンあるいはチタン合金という生体になじみのよい
金属でできていますので、歯のように虫歯になることはありません。
ただ、日常のケア、定期健診を怠るとインプラントの周囲にプラークが増え、
インプラント周囲に取りついた歯周病原菌の影響で
インプラント周囲粘膜炎を引き起こし歯茎から出血する、
歯茎が腫れるなどの症状が出てきます(歯でいうと、歯肉炎の状態です)。
こういった状態をほうっておくと、インプラントの周りに歯石が蓄積され
インプラント周囲炎に進行していきます。
インプラントの周りに取りついた歯周病原菌の毒素により炎症が進行し、
膿がでてきたり、病原菌の毒素で歯槽骨が溶けてしまい最悪の場合、
インプラントが抜け落ちてしまいます(歯でいう歯周炎の状態です)
九州のインプラント研究グループが行った1001名の調査で
インプラント治療後のインプラント周囲炎の発生率が 5年4%
10年で13%と報告しています。
インプラント周囲炎を予防すには、ご自宅での日常的なケアと
定期的な医院でのプロフェッショナルケアが重要です。
インプラント治療を受けられたかたは、年に3回ぐらい歯科医院での
健診とプロフェッショナルケアを受けられることをお奨めします。
院内勉強会 「抜歯即時インプラント・即時仮歯装着」
「抜歯即時・即時仮歯装着」について
インプラント勉強会を開きました。
6月より導入した新しいインプラントメーカー
「AnyRidge」を使用することにより
抜歯と同時にインプラントを埋入し
仮の歯まで即日装着することが可能になります
(※口腔内や骨の状態によります)
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インプラントに使用する治療器具は、形状やシステムが異なるたくさんのインプラント
メーカーが存在していて、それぞれに特徴や、優れた要素があります。
添田歯科では、患者様のお口の状態や、御希望をお聞きしながら
インプラントの手術方法等を決定し、数種類のインプラントメーカーから
最適なものを選択し、治療をしております。
添田院長 執筆 歯科専用雑誌「補綴臨床別冊」 発売
「知っておくべきインプラントオーバーデンチャー」
~これからのスタンダード 『トップランナーの考え方と臨床』
医歯薬出版より発売
インプラントオーバーデンチャーの臨床経験豊富な先生方にと、依頼を受け
適応症の判断基準, 術式の重要ポイント,トラブルへのアフターフォロー等を
臨床例を交えて執筆させて頂きました。
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インプラント治療の世界最先端技術の導入
インプラント治療の成功率向上と、最適な治療プランの実現のために
世界最先端の「光機能化技術」を導入致しました
光機能化技術とは
インプラント材を従来より、タンパク質や細胞がなじみやすい、最も適した状態にできます
インプラント埋入後、より早く、より強固に骨と接着することにより、治療期間が短くなり、
成功の確率も高まりました。インプラント材と骨が接着する力が、2.5~3倍上昇します。
インプラントの成功率がなぜ上がるのか
インプラント治療の成功には、あごの骨に埋められたチタン製のインプラントが
骨と強く接着することが必要なのですが、最近の研究で、現在どこのインプラント材料を
使用しても、製造されてからの時間が経過するに応じて、低下することが明らかとなりました
これをチタンの生物学的老化(チタンのエイジング)と呼んでいます。
しかし、現在のインプラントの製造販売ならびに
流通の過程を考えると、製造後すぐの新鮮な
インプラントを医療現場が入手し、手術することは
限りなく不可能に近いのが現状です。
そのチタン老化問題を解決するために、日米で共同開発
されたのが、最先端技術「光機能化」です。
手術前に、チタン製のインプラントを光機能化することにより
インプラントを新鮮な状態に戻す事ができます。
動画を再生して頂くと、老化したチタンと光機能化したチタンの違いがよくわかります。
日本口腔インプラント学会・学術大会参加 座長講演
9月21日~9月23日に大阪国際会議場で行われた
日本口腔インプラント学会・学術大会に添田院長、
ソエダ歯科スタッフ6名が、参加して参りました。
有名な先生方の講義や、最新治療等の講演が行わ
れているので、日本全国の歯科医師、歯科衛生士、
歯科技工士が、多数参加されている学会です。
添田義博院長は、イブニングセッションの講演会にて
「即時埋入を始める前に」の座長を務めました。
添田歯科スタッフの、インプラント専門歯科衛生士有資格者3名と、本年度に受験予定の
2名が、「専門歯科衛生士教育講座」の講習会に出席し、インプラント専門歯科技工士
有資格者の1名は、「専門歯科技工士教育講座」に出席して参りました。
インプラントは手術執刀医の添田院長だけではなく、歯科衛生士は手術中のアシストや
メインテナンス、歯科技工士は上部構造の作製等、医院全体での高度な治療が不可欠です。
スタッフ一同、患者様に安心して治療を受けて頂けるように、さらなる知識や技術の向上の
ために努力して参ります。
自己骨髄細胞を用いた歯槽骨再生治療方法とは
インプラント治療の際に、歯を支えるあごの骨(歯槽骨)の量が不足していると、
インプラントを埋め込むことが出来ません。
ソエダ歯科では、このような患者様に対して、人工骨移植をおこなっておりますが、
もうひとつの選択肢として、自分自身の細胞を培養して、自分の骨を作ることができる
歯槽骨再生治療技術(TE-BONE)という治療方法が加わりました。
歯槽骨再生治療技術(TE-BONE)とは、東京大学医科学研究所で開発された最先端の
骨再生治療法で、患者様自身の骨髄細胞をご自身の血液(自己血清)とともに培養を行い、
培養骨を作るという最先端技術です。
患者様ご自身の細胞と血清を使用するため、免疫拒絶や移植材料による感染の
心配がなく、そういった面では安全性の高い治療といえます。
カウンセリング⇒同意書記入⇒血液検査
CT・レントゲン撮影後に、「歯槽骨再生治療法」を希望される患者様のみ、
適用例か診察させて頂き、添田院長から十分な説明を受けて頂いたあとに
同意書にサインを記入して頂きます。
その後、血液検査、感染症の検査等を受けて頂き、血液検査結果を確認後、
「歯槽骨再生治療法」が可能か総合判断致します。
骨髄液の採取⇒採血⇒培養骨の作製⇒移植
基盤提携医療機関にて、局所麻酔の後に腸骨から骨髄液(20ml)および、
血液400mlを採取します。(血液は血液中から血清を抽出し、血清を培養液を加え、
幹細胞の成長に必要な栄養とします)
細胞培養施設(CPC)で約5週間、自己血清を用いて、骨髄液中の間葉系幹細胞の
培養を行います。増殖させた幹細胞を、骨芽細胞に誘導するために、更に誘導培地で
約2週間、担体と共に培養し、培養骨を作製します。移植直前に培養骨の感染及び
発熱物質の有無などを確認後、歯槽骨の足りない部分に移植して縫合します。
培養骨はインプラントに対するくっつき具合がよく、骨の硬さについても本当の骨に
近い硬さが得られることが、確認されています。
インプラント施術
培養骨の移植から約16週間後位に、CT等で歯槽骨の状態を確認し、骨が十分に
再生されたと判断された患者様に、インプラントの埋め込み手術を行います。
インプラントの埋め込み及び、埋め込み後も必要に応じて定期的に受診して頂く
必要があります。
最先端再生治療技術を取得した歯科医院と認定されました
自己骨髄細胞を用いた「歯槽骨再生治療法」
最先端再生治療技術(TE-BONE)は、幹細胞を用いた日本初の骨再生治療法です。
この再生治療(TE-BONE)は、指定の研修を受講し、認定を受けた医療機関のみ
行える治療方法のため、日本全国でも限られた歯科医院にしか導入されておらず、
大阪府内では、現在9か所のみ、最先端歯槽骨再生治療技術を取得した施設医院と
認められています。
※最先端歯槽骨再生医療(TE-BONE)について詳しくはコチラまで