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Archive for 11月, 2010

PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.64 「木枯らし」

 

——————————————————————-院長ブログ

「木枯らし」

   

木枯らしが吹く季節になりました。

木枯らしは、日本の太平洋側の地域で、晩秋から初冬にかけて、北のほうから

(正確には北から西北西)吹く強い風(風速8m以上)のことをいうそうです。

気象のことは全く詳しくないですが、

冬型の気圧配置になったことを示す現象だそうです。

ところで、「木枯らし」というと、「木枯らし紋次郎」という中村敦夫さん

主演のテレビドラマを思い出します。

当時、たしか中学生になったばかりの頃だったと思います。

私は、この番組が大好きで、毎週、放映されるのを楽しみにしていました。

また、結構、人気もあったように思います。

この番組の上条恒彦さんの主題歌「だれかが風の中で」も大ヒットして、

シングル盤のレコードを購入したこと覚えています。

  

私のような、アラフィーからアラ還の世代のおっちゃんなら

番組を見たことがあるかたも多いのではないでしょうか。

上州新田郡、三日月村出身の主人公 無宿渡世人 紋次郎は

派手な殺陣で 、刀を振り回し、カッコよく、悪役をバタバタと切り伏せていく

勧善懲悪ものの従来の時代劇のヒーローとは違い、あまり、人と関わりを

もつことを避け、面倒なことに巻き込まれることを嫌う

己の腕だけで生き抜いてきた、一匹狼でニヒルであまり感情をあらわにしない

中村敦夫さんの演技は、はまり役だったように感じます。

格闘シーンも、刀と刀で、派手に切り合うシーンはあまりなく

よろけながら、また、泥だらけになりながら取っ組みあい

刀も使っても、相手の刀をはたき落としたり、突いたり

泥臭い殺陣で、本当の喧嘩のようで

それがまた、何だか、とても新鮮で、これぞ新しい時代劇だと

感動したことを覚えています。

紋次郎の「あっしには、かかわりのねえこって」という

決まり文句が、カッコよく、長い楊枝を口にくわえ、吹き矢のように

「ヒュッ」と飛ばし、狙いどおりのところに、つきさすシーンも印象的でした。

台所から、こっそり串料理用の串をもち出し、自分の部屋で、紋次郎の真似をして、

口にくわえて飛ばす練習をしていると、母が部屋にきて、床に散らばった数本の串を見て

「あんたでしょ、台所から串料理用の串持って行ったの」

「あっしには、かかわりのねえことでござんす」

「なにがかかわりのないことや、あほ!

中学生にもなって、そんなことして」

そう言って、怒られたことを覚えています。

ところで、みなさん、食事の後に、食べたものが、挟まると気持ち悪いですよね。

そんなとき、楊枝を使いたくなりますが、歯科医の立場から言うと

楊枝は、先がかたく歯肉を傷つけやすいので、あまりお勧めできません

(もちろん、ちょっとした食べ物を突きさし、フォークのように使うにはとても便利な

道具だと思います)

歯間ブラシ

できれば、ご自分にあったインターデンタルブラシ(歯間ブラシ)や

フロス(糸楊枝)を使うことをお勧めします。

そして、ときどき歯医者さんでチェックを受けられることをお勧めします。

 

医療法人 ソエダ歯科診療所 院長 添田義博

present

ブログを読んで、来院頂いた方、先着20名様に、歯間ブラシプレゼント!

受付で「木枯らしのブログ読みました」と言ってくださいね。

 

PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.63 「Hospitality ホスピタリティー」

 

——————————————————————–院長ブログ

「Hospitality ホスピタリティー」

 

先日の土曜日11月13日に、私が役員をさせていただいている

美容口腔管理学会という学会の

年に一度の大会が、梅田で開催されました。

大会では、教育講演の座長(仕切り役)を

させていただきました。

講師の先生は、テレビ、ラジオなどの司会者、

美容情報番組、歯科情報番組などのレギュラー

レポーターとして出演され、歯科医院の受付マナー

研修やスタッフ研修などの講師としても活躍されている、すてきな女性のかたでした。

「歯科医院が今こそ求められるクライアント(患者様)への対応」という

テーマで1時間という短い講演でしたが、なかなか得るところが多い講演でした。

講演の中で、その先生は、本当の意味でのHospitalityホスピタリティーを考えると

患者さんの目線に立ち、患者さんの心理、ときには感情を知ることが重要であると

話されていました。

そして、そのために最初の3分間じっくり相手の言葉に耳を傾けることが

信頼関係を、築いていく上で大切であるということを強調されていました。

hospitalityホスピタリティーという言葉が、強く印象に残り、気になったので、

学会が終って帰宅し、その意味や派生語など、辞書を開いて調べていました。

『hospitalityホスピタリティー=もてなすこと、歓迎、受容性か、

最近、もてなしの精神が大事だといわれているよな~』

「あなた、このソファーどう思う?」

妻が、家具のカタログを見ながら、しゃべりかけてきた。

『hospice=ホスピス 末期患者の看護療養施設、宿泊所、

ふ~ん、hospitalityホスピタリティーの派生語か

末期の患者さんだから、温かい、もてなしが必要だよな、』

「これ、デザインがおしゃれと思わない?」

『hospitalホスピタル=病院、(貧困者、老人のための)収容所。これは、病気になった人を

治療したり、看護したりするところだから、ホスピスと同様hospitalityの派生語だな、

う~ん、なるほど』

「この色、とても素敵でいいと思わない」

『hostホスト=(お客をもてなす)主人、旅館の主人、当然hospitalityの派生語でしょ、

ひごろ旦那さんにもてなされない奥さんたちが、こっそりホストクラブに通うと週刊誌に

かいてあったな~』

「聞いてるの?」

妻のいうことも上の空で、ろくろく、見もせず返事をかえした。

「うん、いいんじゃない」

『hostessホステス=(お客をもてなす)女主人、旅館の女将、これもhospitalityの

派生語、結婚前は、たまにカワイイホステスさんのいる飲み屋さんにいったな~」

「ちょっと、いいかげんにして、聞いているの、何を聞いても上の空で・・・・」

『hostilityホスティラティー=敵意、反感、敵・・・これは派生語ではないよな』

ふと、妻をみると敵意のある眼差しで、

睨んでいるではありませんか!

そう、女性講師の先生が言ったように、

(たとえ、夫婦であっても)

会話をはじめて3分間はじっくり相手のいうことに、

耳をかたむけることが大切であると。

でないと、hospitalityホスピタリティーが

hostilityホスティラティーに変わってしまうおそれがあります。

皆さん! 添田歯科では、スタッフ一同、

hospitalityホスピタリティーということに視点をおいて

来院していただいたかたに、気持ちよく治療を受けて頂けるよう

頑張っていきたいと考えています、よろしくお願いいたします。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.62 「もみじ」

 

—————————————————————–院長ブログ

「もみじ」

 

紅葉の季節といえば、もみじが思い浮かびます。

「晩秋」という季節に紅葉し散っていく事から

人の人生を四季にたとえた場合、人生の晩年を

表わす象徴としても使われます。

もみじマーク

高齢者が自動車に貼る「もみじマーク」が

その代表的なものでしょう。

秋を有終の美で飾り、はらはらと散ってゆく色づいた

もみじの葉を見ると、冬の足音が聞こえてくるようで

ほのかな寂寥感を覚えます。

そして散りゆく「もみじの葉」は、

良寛さんの辞世の句を思い出させてくれます。

「うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ」

私のような凡人は、俳句の嗜みはありませんし、後世に名を残す名僧で

歌人でもある良寛さんが人生の最期に、この句を詠んだ時の心境は到底わかりません。

あくまでも個人的な感想ですが、人生の酸いも甘いも知りつくし出家し、

おもてもよし うらもまたよし 生きるのもよし そして死ぬのもよし。

最期は、おもてにも うらにも こだわらない、その様な静寂な境地から

この句が出たのではないかと思います。

「あなた、靴下がうらおもて逆よ」

「あっ、お風呂マットうら向きになっている」

「ここに入れてた書類、うらがえしになってる。あなた触ったでしょ」

そうです、妻は結婚して年数が経つにつれて私が見せる、もろもろのうらの部分が

気になるようです。

それでも、おもてを見せ うらを見せてお互い仲良く年をとっていければと

考えています。(妻はどう思っているか知りませんが)

ところで皆さん 食後の歯磨きは、おもても うらも、

歯と歯の間、そして咬む面もしっかりと磨いて下さい。

そして半年に一度は、歯医者さんでお口のチェックを

受けられる事をお勧めします。

でないと いつの間にか、もみじの葉のように抜け落ちてしまうかもしれませんよ。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

          

※良寛(りょうかん):俗名:山本栄蔵 号 大愚   

1758(宝暦8年)~1831(天保2年)江戸時代後期の曹洞宗の僧。歌人・漢詩人・書家                                    

※もみじマーク:シルバーマークとも言われる。正式には「高齢者運転者標識」と言って、

75才以上の高齢者は自動車につける事が義務付けられている

PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.61 「いい歯の日」

 

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「いい歯の日」

   

「今日は、何の日か知ってる?」

夕食後、歯磨きをしていると、妻が尋ねてきた。

私 「11月8日? 結婚記念日は4月だし子供や家内の誕生日でもないし

   う~ん、家内にプロポーズした日、そんな日、もう覚えていないし・・・・」

妻 「わからない?11月22日は?」

私 「この前 旅行の広告で、いい夫婦の日特別ツアーってあったから

   いい夫婦の日だろ、うん、あ!11月8日、いい歯の日か」

私が大学を卒業し働きだしたころは、歯に関する記念日といえば、

虫歯予防デーの6月4日しかなく、「いい歯の日」などは、なかったように

思います。

インターネットで調べてみると、いい歯の日は今から25年前、

北海道の十勝、『故 林博道先生』が、一年に一度、

6月4日の虫歯予防デーだけでは、不十分で子供たちのように、

学校検診を受けることのない歯周病にかかっている大人や、

高齢者などを対象とした、歯科啓蒙活動、歯科検診をする

べきだと提唱され、語呂がいいので11月8日「いい歯の日」

として始まったそうです。

そして1993年に日本歯科医師会が

「11月8日=いい歯の日」として、正式制定したそうです。

お恥ずかしい話、歯科医師である私も、妻に言われて

思い出したようなもので、これからは、歯科医師としてそういった

啓蒙活動をし、患者さんのお口の健康を維持する、お役に立ちたいと思います。

「いい歯の日」特別企画として

ブログを読んで来院して頂いた方に限定で、

素敵な、歯のケアーグッズを

プレゼントいたします。(11月27日まで)

受付で、「いい歯の日の院長ブログ見ました」とおっしゃって下さいね。

     

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

PostHeaderIcon 待合室の熱帯魚、リニューアルしました。

 

 

                      

待合室に熱帯魚を飼っているのですが、以前の和風の落ち着いた感じから、

水槽もひとまわり大きくなって、南国の海をイメージした、明るい熱帯魚達が

新しく入りました。

優雅に泳いでいてるのを見ていると癒されます。

患者様も、「とっても綺麗」と眺めている方が

たくさんいらして、子供さんにも大人気です。

来院の際には、お魚さんにも会って

帰ってあげて下さいね。

    

                     

PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.60 「三じゅうコース」

  

—————————————————————————院長ブログ

「三じゅうコース」

   

秋も深まり味覚を楽しませてくれる季節になると

昔の父の事を思い出します。

父は30代の働き盛りの頃、体重が100キロ以上もあり

よく太っていました。今で言えば完全にメタボですね。

 朝早くから夜遅くまでバリバリと仕事をこなしていて

日曜日も、技工の仕事などで時々出勤していました。

仕事もよくしていましたが、よく食べ・よく飲み・よく遊ぶ。

ストレスも多かったのか、タバコはピース缶を1日1缶は吸っていた様です。

当時は昼食を食べられない程 忙しい日が頻繁にあり、仕事が終わった後

昼食にありつけなかったスタッフ達を診療所近く(難波界隈)の食事処へ

夕食に連れて行ったようです。

 勤務していたスタッフの間では、この父の奢りの夕食は「三じゅうコース」として有名でした。

父が好んで行く店が「はりじゅう」「まるじゅう」「ぼてじゅう」とすべてに

「じゅう」が付き、1日2軒は必ずハシゴをしていました。

絶好調の時は3軒ハシゴをする事もあったので「三じゅうコース」という

名前がついたそうです。

私が大学を卒業し、父の診療所で働き始めた頃には、残念ながら3軒ハシゴをする

「三じゅうコース」はなく、一緒に行った事はありませんでした。

しかし秋の鍋物が恋しくなる頃、たった1度だけ「三じゅうコース」が復活した事がありました。

はりじゅう

「三じゅうコース」の最初は、すきやき・しゃぶしゃぶの

「はり重(はりじゅう)」です。

「はり重」は道頓堀橋のすぐ南の御堂筋東沿いにある老舗で、

私の診療所から歩いても5分とかからない所にあります。

まずここで「しゃぶしゃぶ」等を十分に堪能し、ビールやお酒も

じゃんじゃん飲んでお腹一杯、ほろ酔い加減。 

普通ならここでお開きになるのですが、「三じゅうコース」の

途中で帰るのは御法度のようで、当時のスタッフはお腹が

苦しくても父の機嫌を損ねてはいけないと思い?!

父について行った様です。

父は皆を引き連れて颯爽と「次に行くぞ!」と「⊕(まるじゅう)」へ。

まるじゅう

「⊕」は お寿司屋さんです。当時は「はり重」から目と鼻の先に

あり、同じ御堂筋沿いにありました。(現在は当時の場所から

少し離れた、御堂筋の西側一筋入った所にあります)

このお寿司屋さんは、昭和26年創業以来60年近く

南で看板を守っていて、桂米朝さんや桂春団治さん

等もよく通った、歴史のあるお店です。

さて「⊕」では、上にぎり・巻きずし・刺身に赤だし・茶碗蒸しに

お酒にビールと父が注文をし、テーブルの上はあっというまに

お寿司とお酒で溢れんばかりになります。

まるで大食い選手権のごとく、食べ物の洪水にさらされ

お腹一杯過ぎて、苦しそうな者や酔いがまわって ろれつのまわらない者・

ぼてぢゅう

もう眠り込んでいる者に向かって

父は再び「さあ、次い行くぞ!」と号令一声。

「三じゅうコース」最後の関門は「ぼてじゅう」です。

「ぼてじゅう」も戦後まもない昭和21年に創業した

大阪難波に本拠を構える、お好み焼きと焼きそばなどの老舗です。

そこでも、ビールにお酒・お好み焼きに焼きそば・モダン焼きなどを注文して

テーブルは粉ものとお酒で溢れます。

「もう苦しい~」

「もう食べられない」

「Z-Z-Z-」

スタッフの悲鳴をよそに、食べて・飲んで満足すると

「さあ、食べたか出るぞ!」

これで開きかと思いきや、まだ余力の残っていそうなもの2・3人に

「ちょっと、そこまで付き合え」と何処に行くのかと思うと

なんとコース締めくくりに「松屋」という立ち食いうどんの店に行き、

「月見うどん」か何かを注文します。

その後ようやくお開きになり、タクシーを拾い自宅まで帰るのですが、

帰ってから まだお茶漬けを食べる時もありました。

感心するのは、これ程 暴飲暴食しても次の日に仕事があれば

シャン!として、朝早く起きて誰よりも早く出勤していた事です。

 しかし不摂生が祟ったのか、私が父の診療所に勤務し始めて数年後、脳出血で倒れ、

救急車で運ばれて生死の境を彷徨いました。幸い九死に一生を得て後遺症もなく、

奇跡的に仕事に復帰しました。

それからは180度生活習慣が変わり、「健康オタク」と言えるぐらい

食べ物に気を使い、健康の本を読み漁っています。

大先生(父)

ベストセラーになった食事指導の健康本などを買ってきては、

「読むように」とよく勧められます。

 毎日欠かさず1~2時間歩いてもいて、同じ人間か?

と思う位です。

83歳になりましたが、顔色も良くすこぶる健康に過ごしています。

食欲の秋、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、父の姿を見ていると

「暴飲暴食は控え、腹八分目で旬の物を良く咬み・味わって食べる事が

健康の秘訣なのかな」と感じます。

皆さん!食事の後は忘れず歯磨きを。

歯の健康も大事ですぞ!

医療法人 ソエダ歯科診療所 院長 添田義博