Archive for 9月, 2011
読売新聞社発行「受けたい最新医療」に掲載中
9月29日(木)発売の「その病気には、この治療法! 受けたい最新医療101」に
ソエダ歯科医院が掲載されています。
当雑誌は、読売新聞東京本社版の夕刊で毎週大好評だった、歯科だけではなく
あらゆる病気の、最先端の治療法を紹介する記事を一冊にまとめた本です。
いのちを救う先進の技術、からだに優しい治療法、待ち望まれていた新薬などを、
専門記者が患者の立場にたって克明にリポートされています。
待合室においていますので、ご自由にお読みください。
歯のお話⑩ 「唾液の働き」
「唾液の働き」
唾液には、口の中だけではなく、体の健康に関わるさまざまな働きがあります。
どれぐらいの量がでるの
1日で平均1000~1500mlの唾液を
大唾液線(耳下線、顎下線、舌下線)と
小唾液線(粘膜面に多数存在)から分泌しています。
どんな作用があるの
唾液の流れにより酸や細菌を洗い流します
・再石灰化作用 ⇒ 歯を修復しています。
酸で溶かされてしまったエナメル質を
カルシウムやリンなどを再沈着させて、修復しています。
・緩衝作用 ⇒ 口の中のPH(酸性)を中性に戻します。
飲食後の歯垢(プラーク)の細菌によって産生された酸を中和して、
元の状態に戻します。
・消化作用 ⇒ 食べ物の消化を助けます。
唾液にはアミラーゼ、リパーゼなどの消化酵素が含まれています。
・抗菌作用 ⇒ 微生物や菌とたたかっています。
抗菌作用を持つ物質(リゾチーム、ラクトフェリン、免疫グロブリンlgA等)作用して
います。 その他にも、発声をスムーズにしたり、食物を飲み込みやすくしたり、
味を感じさせたり、ムチン等の成分が粘膜の保護等、多くの働きをしています。
唾液をたくさん分泌させて、働きを十分発揮するためには、
楽しくおしゃべりをしながら、よく噛み、ゆっくりと味わいながら、
お食事をすることが、大切なことだと思います。
心がけていても、唾液が出にくく、口腔内が乾燥したり、
ネバネバする場合は、病気がかくれている可能性も
考えられるので、一度歯科医院で診察しましょう。