歯のお話⑥ (知覚過敏)
冷たいものを飲んだ時に歯がしみて「キーン!」
歯を磨こうとしてもブラシがふれると「ズキン!」
虫歯ではないのに歯がしみて痛いといったことはないですか?
それは「知覚過敏」かもしれません。
※表面上は虫歯ではなさそうでも、見えない部分で虫歯になっていている
場合もあるので自己判断ではなく、歯科医師に診断してもらいましょう。
★ なぜ歯がしみるの?
歯の表面を覆っているエナメル質が、何らかの原因で、剥がれたり、亀裂が入るなどで、
象牙質が露出してしまいますと、露出した象牙質にある象牙細管を通じて、歯髄(歯の神経)
に直接刺激が伝わり、冷たいものがしみたり、一時的に痛みが出る原因となっています。
★ 知覚過敏になる原因は?
・間違った歯磨き方法(強く磨き過ぎ・硬い歯ブラシ等)
・研磨剤の入った歯磨き粉の使い過ぎ
・歯周病や加齢による歯茎の退縮
・歯ぎしりやかみ合わせによる摩耗や亀裂
・酸性食品の多量摂取
など、様々な要因で発症します。
★ 治療方法
症状の度合や原因で治療方法は異なりますが、
軽度・・・柔らかめの歯ブラシ&研磨剤無配合の歯磨き粉で正しくブラッシング
・・・知覚過敏用の歯磨き粉(シュミテクト等)の使用。
中等度・・歯根の表面を薬剤でコーティング
・・しみている部分を歯と同じ色のレジン等で充填する
重度・・・最終手段としては神経をとると、しみなくなりますが極力避けたい治療方法です。
その他、歯ぎしりはマウスピースの製作や酸性食品は適度にして頂くなどがございます。