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PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.41 「盆踊り」  

 

————————————————————–院長ブログ

「盆踊り」
 

♪ えーんぇさぁーてわーぁ 一座ぁの 皆さまぁがーたぁぁ

え、ちょいと出ましたわたくしうぁーーお見かーけどぉりーの 悪声でーぇ ・・・♪

お盆のシーズンになると、近くの小学校から河内音頭が聞こえてきます

(雰囲気を楽しみたいかたは、河内音頭を聴いてみてください)

毎年、その小学校では盆踊りが開かれ老若男女、盆踊りを夜遅くまで楽しんでいます。

ところで、先祖を供養するお盆の時期に、どうして、このように踊るのでしょうか?

お盆というのは、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。

この言葉は、インドのサンスクリット語 ウラバンナを漢字で音写した

もので、「逆さ吊り」という意味があります。

そして、お盆に行われる先祖供養の行事は、元来「逆さ吊りにされて

苦しんでいる人を救う」目的で行われる法要だそうです。

どうして、「逆さ吊りにされて苦しんでいる人を救う」法要をおこなうのかといいますと

お釈迦様の弟子に、目蓮尊者という神通力にすぐれた方がおられました。

ある日、目蓮尊者は亡くなった母のことが気になり、神通力で母がどうしているのか見ました。

驚いたことに、尊者の母は餓鬼の世界に生まれ変わり逆さ吊りにされて飢えと渇きで

苦しんでいるではありませんか

尊者は、何とかしようと餓鬼の世界へ行き母に食べ物を与えますが、

食べ物を口に入れた瞬間、炎となって燃えて炭になり、どうすることもできません。

思い悩んだ、尊者はお釈迦様に相談しました。

  

お釈迦様  「おまえの母は、生前の行いがあまりにも罪深く他に施しをすると

        いう徳も積まず、自分のことばかりでその欲の深さから、餓鬼の世界で

        苦しんでいるのだ。お前だけの力ではどうにもなるまい」

尊者     「何とか、母を救う方法はないでしょうか?」

お釈迦様  「幸い、もうすぐ 旧暦七月十五日(現在の八月十三~十六日)は

        僧自恣の日で、修行を終えた心清らかな僧侶たちに、食べ物や敷物、寝具

        などの捧げものを供養すればその功徳により、おまえの母は餓鬼の世界か

        ら救われるだろう」

    

尊者は、お釈迦さまの教えどおりに、僧自恣の日に多くの供物を捧げるとその功徳により、

尊者の母は、餓鬼の世界より解放され天に昇ってゆき、天人として生まれ変わりました。

それを見た、尊者や僧侶たちは、踊って喜んびました。これが、盆踊りの由来だそうです

   

スタッフルームで、診療の合間に一息入れていると、私の診療所の主(ぬし)といわれる

最古参のスタッフ(院長ブログVol.22「タヌキ」に登場が嬉しそうに、なにやら

菓子折りを二つ抱え、スタッフルーム入ってきました。

    

  「嬉しそうに、いっぱい抱えて、どうしたん?」

何やら、後ろめたそうに

 「これ、一つは患者さんがわざわざ 私に 持って来てくれたんです。

   こんないっぱい食べられないけど、親戚が集まるから、いただいて帰ろうと思って」

  「ふ~ん・・・。もう一つはみんなに?」

 「あ、コレ、コレね、皆さんでと、いただいたんですけど、何かあんまり、若い子の

   好きそうなお菓子じゃないみたいだし、だんなのお母さんが好きなお菓子やから

   持って帰ろうと思って。いいですよね?」   

といって、いそいそと自分のロッカーに押し込んでしまいました。

そのとき、彼女が逆さ吊りになって、焦げたお菓子を食べようと

している姿が頭に浮かびました。

               

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

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