歯のお話④ (親知らず)
Q 親知らずって?
中心から数えて8番目の歯で、一番最後にはえてくる奥歯。
15歳ごろから20歳過ぎてからなどと、はえる時期には個人差があります。
先天的に親知らずが無いために、はえてこない場合もありますが、
無いと思っていても、レントゲン撮影をすると埋まっている場合もよくあります。
Q 抜かないとだめなの?
親知らずが、上下ともに正しい位置にはえて、噛む役割を果たしていれば、
もちろん抜歯の必要はありません。しかし斜めにはえたり等で不完全な状態の
場合は、手前の歯との隙間に汚れが入り込み、手前の歯まで虫歯になったり、
歯ぐきが炎症を起こしたり、前方の歯を押して歯並びが悪くなる等と弊害が
出る場合は、抜歯をする方がいい場合もあります。
歯ブラシも届きにくいため
虫歯になりやすい!
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炎症で腫れてきて、抗生剤の薬等の服用で
沈静しても、また繰り返す場合があります
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Q 抜歯するには?
親知らずの生え方によって、簡単なケースと困難なケースに分かれます。
当院では、簡単なケース場合は、5分~10分程で抜けます。
完全に埋まっていたり、真横にはえていたりなど困難なケースの場合も
通常の開業医では難しく、大学病院の口腔外科に紹介する場合が多いようですが、
当院では、口腔外科専門医が常勤しており、難しいケースでも抜歯が可能です。
時間は15分~1時間以上等と様々です。
Q 抜歯は痛い?腫れる?
歯を抜く時には、表面麻酔後に局部麻酔注射をしていますので、
痛みに耐えるというような事はありません。
歯を抜いた後は、状態や体調により個人差がありますが、
上の歯の場合は、痛みが出たり腫れたり等は、ほとんどありません。
下の歯の場合は、痛みが出たり、腫れる等の症状が出る可能性が多少あります。
特に抜歯が困難ケースにおいては、痛みや腫れる可能性も高くなりますが、
鎮痛剤や抗生剤等を処方しておりますので、薬が効くと強い痛みの心配はありません。
抜歯後2日程度をピークに、その後は徐々に治っていきます。
症例により、もう少し長く腫れや痛みが続く場合もあります。
Q 抜歯後の注意事項はありますか?
・麻酔が切れてくると痛みが出る可能性がありますので、切れる少し前に
処方している鎮痛剤等を服用して頂くと効果的です。
・当日は激しい運動、長時間の入浴は控えて下さい。
・血行の良くなる行為は出血、痛みの原因になりますので控えて下さい。
・手術部位は指や舌で触らないようにしてください。
・麻酔が切れるまで食事は控え、硬いもの、熱いもの、刺激性食品等は
避けてください。飲酒はご遠慮ください。
・うがいは当日は軽く、翌日からは充分に行ってください。