添田院長ブログ Vol.94 「インプラント周囲炎」
「インプラント周囲炎の話」
インプラントは、チタンあるいはチタン合金という生体になじみのよい
金属でできていますので、歯のように虫歯になることはありません。
ただ、日常のケア、定期健診を怠るとインプラントの周囲にプラークが増え、
インプラント周囲に取りついた歯周病原菌の影響で
インプラント周囲粘膜炎を引き起こし歯茎から出血する、
歯茎が腫れるなどの症状が出てきます(歯でいうと、歯肉炎の状態です)。
こういった状態をほうっておくと、インプラントの周りに歯石が蓄積され
インプラント周囲炎に進行していきます。
インプラントの周りに取りついた歯周病原菌の毒素により炎症が進行し、
膿がでてきたり、病原菌の毒素で歯槽骨が溶けてしまい最悪の場合、
インプラントが抜け落ちてしまいます(歯でいう歯周炎の状態です)
九州のインプラント研究グループが行った1001名の調査で
インプラント治療後のインプラント周囲炎の発生率が 5年4%
10年で13%と報告しています。
インプラント周囲炎を予防すには、ご自宅での日常的なケアと
定期的な医院でのプロフェッショナルケアが重要です。
インプラント治療を受けられたかたは、年に3回ぐらい歯科医院での
健診とプロフェッショナルケアを受けられることをお奨めします。