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PostHeaderIcon 歯のお話⑮ 「口腔内へのタバコの悪影響」

喫煙者の肺がん等の、身体への悪影響は、一般的によく知られている

とおりに、喫煙は『百害あって一利なし』と言われていますが、

もちろん、口腔内にとっても、悪影響があることが、国際的な

歯科学会でも明らかにされております。

   

歯周病になりやすい!?

喫煙と関連した症状としては、歯面の着色、不快な口臭、歯肉の

メラニン色素沈着、歯周病(歯槽膿漏)、味覚・嗅覚の異常などから、

生命にも関わる口腔ガンまで、多岐にわたって悪影響を及ぼします。

歯周病(歯槽膿漏)は、タバコを吸わない人に比べ、3倍も歯周病にかかりやすく、

悪化しやすいので、歯を失う(抜ける)可能性が高いという報告もあります。

歯科医院での治療の際にも、抜歯後や外科的治療などにも、治りが悪いなどの

悪影響が考えられます。

 

歯科治療にも影響が・・

全ての治療において禁煙が望ましいですが、特にインプラント治療を

希望される患者様には、禁煙を必須条件とさせて頂いております。

またホワイトニングをご希望の方にも、せっかくホワイトニングで白くなった歯も、

タバコを吸い続けることにより、すぐに元の色に戻ってしまうことが予想されるため

禁煙をお勧めしております。

 

なぜタバコを吸うと悪いのか?

喫煙が悪影響を及ぼす理由としては、ニコチンによって血管が収縮し、

歯肉に十分な酸素や栄養が届きにくくなってしまったり、細菌と戦って

くれている白血球の機能低下により、抵抗力が弱まり、炎症がおきやすく

なったり、歯周病が悪化することも考えられます。

また、ビタミンC が多量に破壊されることによっておこる

ビタミンC欠乏により、傷の治りが悪くなったり、

歯茎から出血しやすくなったりしてしまいます。

  

家族にも害が・・・

喫煙者によくみられる、歯の表面の汚れや、歯肉の色素沈着ですが、

タバコは皮膚や、粘膜にタール分やメラニン色素を沈着しやすくしてしまいます。

口で吸うタバコの煙は、一番最初に口の中を通過していくのですから、

口の中に、重度の沈着が見られるのは当然のことかもしれません。

受動喫煙(喫煙者にいる周りにいる人が吸う副流煙)の問題で、

最近では、公共の場や飲食店などでは禁煙の所も多く、分煙化が進んでいますが、

一緒に住んでいる家族では、親などが喫煙している8割弱の子供たちの歯肉には

色素沈着が認められるという調査結果が出ています。

目に見える歯肉に害が出ているという事は、目には見えない身体の中にも

害がでていることが、十分に考えられます。

本人が吸っていなくても、大切な家族や身近な人たちの身体まで害が及んでしまうのです。

喫煙者の皆さん、お身体の健康のためにも、家族のためにも、禁煙を心がけましょう。

 

 

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