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PostHeaderIcon 歯のお話⑬ 「歯が溶ける!?酸蝕歯」

「炭酸を飲むと歯が溶ける」という噂を

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

今回は、なぜそのような噂があるのか、本当なのか、気になるところのお話です。

「酸蝕歯」ってなに?

歯の1番表面にあるエナメル質は、硬い組織でできていますが、

食事や飲み物に含まれる酸や、胃酸に触れると、

一時的に軟らかくなります(脱灰症状)

この時に、歯ブラシを強くしてしまったり、酸が

お口の中に長時間ある状態が、習慣的に

あると、エナメル質が傷つき摩耗し、薄くなっていきます。

このように酸が主な原因で、歯が溶けてしまうことを

「酸蝕歯」と言います。

酸蝕歯になるとどうなるの?

重度の酸蝕歯になると、エナメル質が溶け、象牙質が出てしまい

知覚過敏のような症状がでたり、象牙質が透けて見えるので歯が黄色っぽく見えてきます。

前歯の先端部分がひび割れたり、ギザギザ になったり、歯が欠けやすくなってしまいます。

酸蝕歯になる原因はなに?

毎日マラソン等の運動をされる方は、スポーツドリンクやビタミンドリンク等を飲んで

脱水症状予防をされておられると思いますが、もちろん水分をこまめに

摂取することは、重要なことですが、強い酸性のドリンクの場合、

酸蝕歯になってしまう可能性があります。

運動後は、汗をかいて体内の水分が減っているので、

唾液の分泌量も下がってしまいます。こうして唾液の力が弱まっているときに

頻繁に酸性の飲み物を飲み続けると、酸蝕歯になりやすくなります。

その他にも、レモン、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類や、

クエン酸、食酢、ワイン、コーラなどが酸の強いものとしてあげら

れます。食べ物以外の原因では、職業的なものから、過食嘔吐症

などが原因の場合もあります。

酸蝕歯の予防方法は?

酸性の食品を飲食したら必ず酸蝕歯になるわけではありませんが、

食生活、歯みがき方法を工夫することにより、多くの場合予防することができます。

・ 酸性飲料は、ダラダラと長時間かけて飲まない。

・ 強酸性の飲食物の摂取後は水などで口の中を流し、

唾液が中和し再石灰化するまで過度の刺激は避ける。

・ ブラシはかたいものは避けて、歯磨きはゆっくりと、

優しく磨くようにする。

・ 酸蝕歯用歯磨き粉(シュミテクトPROエナメル)などを使用する

・ 定期的に歯科検診を受ける。

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