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PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.77 「寒天」

 

  

———————————————————–院長ブログ 

「寒天」 

日曜日、家族で、昼食を食べに行ったときのことです 

「う~ん、やっぱり中華料理の〆には、杏仁豆腐かな? 

杏仁豆腐

隣のお茶屋さんのアンミツも気になるけど」 

家内や娘が、食後のデザートを中華レストランの杏仁豆腐か 

隣の和風喫茶のアンミツか迷っているようでした。 

私は、『どちらも同じようなものなのに・・・ 

さっさと決めればいいのに、やれやれ』と思ってしまいました。 

あんみつ

こんなことを彼女たちに言おうものなら 

「あなたみたいな人は、何食べても同じで 

スィ-ツを味わう価値なし」などと厳しい言葉が返ってくること 

間違いないでしょう。 

ところで、この、杏仁豆腐、アンミツ  

テングサ

どちらも、主な素材は、寒天から成り立っていて、やはり、 

私の感じるようにどちらも、同じようなものなのです。 

寒天は、海藻(紅藻類)のテングサ、オゴノリなどの 

粘液成分を凍結、乾燥したものです。 

寒天の歴史をひもといてみると 

オゴノリ

江戸時代、四代将軍 徳川家綱の時代、1685年 

京都 伏見の旅館「美濃屋」 主人 美濃太郎左衛門が屋外に捨てた 

トコロテンが夜間に凍結し、日中は融けるということが繰り返され 

自然に乾物ができていました。これを美濃太郎左衛門は発見し 

これを使って新しいトコロテンを作ったところ、今までのものより 

美しく、しかも海藻臭さがないものができたそうです。 

黄檗山萬福寺を開創した隠元禅師に試食をしてもらったところ 

精進料理の食材に使用できると勧められ、隠元禅師は、この新しいトコロテンを 

「寒天」と命名を受けたそうです。 

寒天は、和菓子など菓子類、家庭料理の素材、細菌を培養する培地やなど 

様々な分野で活躍しています。 

最近は、ほとんどカロリーがなく腸内で脂肪や糖分の吸収を妨げることから 

ダイエット食品としても注目されています。 

我々の仕事と切って離せないもので 

虫歯治療をしたあとの、クラウン(被せもの)や、インレー(つめもの)の 

かたどりをする時に、ほとんど毎日、使用しています。 

型取り用の歯科用寒天

杏仁豆腐、アンミツなどの甘物に目がないかた 

食べた後は、やはりお口のケアを忘れずに 

でないと、虫歯治療をし、寒天でかたどりを 

するハメになるかもしれませんよ。 

   

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

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