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PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.70 「門松」

  

———————————————————————院長ブログ

 「門松」        

 新年あけましておめでとうございます。

 本年も宜しくお願い申し上げます。

添田家の門松

 さて、正月に家の玄関先で、よく目にする縁起物といえば、

 門松ではないでしょうか。

 門松は、ご存知のように 新しい年を迎えるにあたり、

 玄関先を清め 新年の年神様をお招き、 邪気や悪鬼などが、

家の中に入ってこないように立てられるもので、

もともと 松、杉、椎、榊などの常緑樹を用いていたようです。

いつの頃からは、わかりませんが松が主に用いられるようになりだし、

現在のような、松と竹を使った形になり 「門松」と呼ばれるようになったそうです。

松と竹を使用するのは 「松は千歳を契り、竹は万代を契る」という諺があり、

神様の宿る場所(依代よりしろ)が、永遠に続くことを願ったのだそうです。

ところで、私は、この門松を見るたびに、

「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という、

一休宗純

室町時代の禅僧一休さんが、詠んだと云われる句を思い出します。

なんだ正月早々、冥土の旅とは、縁起の悪い。めでたい気分に

水を差して、ひねくれた奴と思われるかもしれませんが、二十代、

三十代のころは、そんなことは全く感じなかったのですが、 

四十代の半ばを過ぎたぐらいから、子供と一緒に走っても追いつけ

なくなったり、目も老眼になりはじめ、ものが見にくくなったり、

自分の身体に老化の兆しを感じるようになりました。

そして、昔からの患者さんや、友人の両親や、お世話になった学生時代の恩師や

先輩などが他界され、新しい年を迎えるたびに、喪中欠礼のはがきの枚数も確実に

増えています。

先日、学生時代の同級生が、重い病気を患ったということを耳にし、自分自身もいつ癌などの

重い病を患っても、おかしくない年になり、一休さんの句のように、正月を迎えることは、

世の中の常識では、めでたいことではありますが、確実に、人生の終着点に向かって

時計の針が進んでいるなと感じます・・・。

   

妻 「あなた、おもちが焼けたわよ!正月早々に、またブログ!?

   うん、どれどれ・・・老化の兆し、老眼?いつ重病を患ってもおかしくない?・・・

   何だか、とてもジジ臭い!義父さんを見てごらんなさいよ。毎朝、2時間近く散歩して、

   その後、診療所に出勤し、83歳で、車も運転するし、お酒も強いし、年に5,6回は

   ハワイに行って、バイタリティーにあふれているじゃないの」

添田家おせち

私  「はいはい、分かりました、ちょっと休憩して、 おせち料理を、

   肴にお酒(ビール)でもいただこうかな~と」

妻 「あなた、義父より生命力が弱いから、お酒なんか飲んだら

   寿命を縮めるわよ。それに、お歳暮にもらったビール、庭師の

   おじさんにあげちゃったわよ」

  

『めでたくもあり、めでたくもなし。』一休さんの句が、頭の中に響いてきた。

今年も、スタッフ一同、口という入り口、しっかりと立つ門松となって

歯周病菌や虫歯菌などの悪玉菌を追い払い、

永く口の健康の神様がやどるように、努力してゆきたいと思います。

あらためて、宜しくお願い申し上げます。

 

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

 

※画像 一休宗純(いっきゅうそうじゅん)Wikipedia

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