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PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.69 「一見四水」

  

—————————————————————————-院長ブログ

「一見四水」

    

「一見四水」ということばがあります。

一つの水でも、

天人が見れば、瑠璃(青い宝石)の鏡に見え

人間が見れば、飲み水に見え

魚が見れば、住みかに見え

餓鬼が見れば、炎にみえる

見る者によれば四通りに見えるということを意味しています。

そういったことで、見る者の立場、条件が変われば、同じものでも違ったものになり

ものごとを自己中心的に、一面的に見てはいけないということを

戒めた禅の教えだそうです。

人の心も、「一見四水」のごとく、心の状態でものごとの捉え方が

変わってくるように思います。

嬉しいときは、周りに対し寛容で肯定的に

怒っているときは、周りに対し狭量で否定的に

哀しいときは、周りが暗く悲観的に

楽しいときは、周りが明るく楽観的に

   

こころのあり方により、ものごとの見方も変わってしまうのが

人の性、世の常なのでしょうか?

妻の私に対する評価も

機嫌が悪い時は、粗大ゴミのごとく

少し機嫌が悪い時は、清掃夫のごとく

機嫌が悪くも良くもない時は、友達のごとく

機嫌が良い時は、恋人のごとく

   

冗談はさておき

日々、仕事をしていて

 何でも、自分の目線で、ついつい判断しがちですが

「一見四水」のごとく、『同じような治療でも、患者さんによって

その方の性格、社会環境など立場が変われば、受け止めかたが違う』ということ

を肝に銘じ、来院してくださる患者さんには、

その患者さんがどんな方であろうと

また、どんなお口の状態であろうと、

できるだけ多くのかたに喜んでいただける治療を

スタッフとともに目ざしていきたいと思います。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

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