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PostHeaderIcon 添田院長ブログ Vol.62 「もみじ」

 

—————————————————————–院長ブログ

「もみじ」

 

紅葉の季節といえば、もみじが思い浮かびます。

「晩秋」という季節に紅葉し散っていく事から

人の人生を四季にたとえた場合、人生の晩年を

表わす象徴としても使われます。

もみじマーク

高齢者が自動車に貼る「もみじマーク」が

その代表的なものでしょう。

秋を有終の美で飾り、はらはらと散ってゆく色づいた

もみじの葉を見ると、冬の足音が聞こえてくるようで

ほのかな寂寥感を覚えます。

そして散りゆく「もみじの葉」は、

良寛さんの辞世の句を思い出させてくれます。

「うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ」

私のような凡人は、俳句の嗜みはありませんし、後世に名を残す名僧で

歌人でもある良寛さんが人生の最期に、この句を詠んだ時の心境は到底わかりません。

あくまでも個人的な感想ですが、人生の酸いも甘いも知りつくし出家し、

おもてもよし うらもまたよし 生きるのもよし そして死ぬのもよし。

最期は、おもてにも うらにも こだわらない、その様な静寂な境地から

この句が出たのではないかと思います。

「あなた、靴下がうらおもて逆よ」

「あっ、お風呂マットうら向きになっている」

「ここに入れてた書類、うらがえしになってる。あなた触ったでしょ」

そうです、妻は結婚して年数が経つにつれて私が見せる、もろもろのうらの部分が

気になるようです。

それでも、おもてを見せ うらを見せてお互い仲良く年をとっていければと

考えています。(妻はどう思っているか知りませんが)

ところで皆さん 食後の歯磨きは、おもても うらも、

歯と歯の間、そして咬む面もしっかりと磨いて下さい。

そして半年に一度は、歯医者さんでお口のチェックを

受けられる事をお勧めします。

でないと いつの間にか、もみじの葉のように抜け落ちてしまうかもしれませんよ。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

          

※良寛(りょうかん):俗名:山本栄蔵 号 大愚   

1758(宝暦8年)~1831(天保2年)江戸時代後期の曹洞宗の僧。歌人・漢詩人・書家                                    

※もみじマーク:シルバーマークとも言われる。正式には「高齢者運転者標識」と言って、

75才以上の高齢者は自動車につける事が義務付けられている

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