院長ブログ Vol.51 「おかげさま」
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「おかげさま」
おかげさまで、両親も元気にしています。
おかげさまで、娘も大学生になりました。
などと、日常の様々な場面で「おかげさま」という言葉が使われます。
「おかげさま」は、「お陰様(御陰様)」と書き著すこともできます。
「お」と「様」はお客様の「お」と「様」と同じで敬語です。
では「陰」とは?
古くから、「陰」は偉大なものの陰で、その庇護を受ける意味で使われ、
このことは「御蔭」が「神霊」や「死んだ人の姿や肖像」を意味することに通じているそうです。
「草葉の陰から」という言葉がありますが、これはお墓の下、あの世を意味します。
これも先ほどの、「陰」=「死んだ人の姿や肖像」から由来した言葉だと考えられます。
彼岸の日は本来墓参りをし、ご先祖さまの墓の周り生えた雑草をむしりとり、
供養しなければいけない日なのに子孫が、彼岸の日に先祖の
墓参りもせず、墓が雑草だらけで荒れた状態であることを非難
する意味で、江戸時代に「先祖が草葉の陰で泣いてる」という
ように使われようです。
「おかげさま」という言葉を聞くたびに、昔、叔父から教えてもらった
『わしが、わしがの我を捨てて、おかげ、おかげの「げ」で暮らせ』と
いう人生の教訓を思い出します。
「おかげさま」で、父の代から50年、大阪、難波で歯科医師として
仕事をさせていただいています。
これも、ひとえに患者様のおかげであります。
また、スタッフのおかげであります。
そして、家族のおかげであります。
感謝、感謝。
医療法人 添田歯科診療所 院長 添田 義博