院長ブログ Vol.49 「億劫」
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「億劫」
9月も、三分の一が過ぎ、朝晩はすこし過ごしやすくなったとはいえ
日が昇ると、気温があがり猛暑となり、外に出るのが、オックウになります。
日曜日、東洋医学の勉強会があるのですが、こう暑いと、家でエアコンの効いた
部屋にへばり付いて、本でも読んでいたい気持ちが強く
駅まで歩いて、電車に乗って、研修会場まで1時間かけていくのが、たまらく
オックウになってきます。
ところで、オックウという言葉は、もともと古代インドのサンスクリット語に由来しますが
漢字で億劫と書きます。
字のとおり、劫が億、集まって億劫になるわけですが、劫(クウ、コウともよまれる)は
極めて長い時間の単位を表わすそうです。
どんな時間の長さかというと、「大智度論」という仏典によれば
一辺40里(約20㎞)の立方体の岩山に3年(100年という説もあります)に
一度天女が舞い降り、羽衣で岩山をなで
その岩山が擦り減って完全に無くなる時間を
いうそうです。
(因みにヒンズー教でも劫という時間の単位があり
1劫が43億2000万年とされています。)
一つの劫がこのように気の遠くなるような
長さの時間ですから、
さらに一億倍の長さの億劫となれば
想像を越えた、天文学的な数字の長さになります。
こういった意味から、億劫は
「あまりに長い時間がかかり、やきりれない、面倒くさい」という意味で
使われるようになったようです。
何となく、歯の調子がよくないけど、歯医者さんにいくのが億劫なかた!
億劫がらずに、早めに歯医者さんへ!
医療法人 ソエダ歯科診療所 院長 添田義博