ソエダ歯科HP
アーカイブ

PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.48 「菊の節句」

 

————————————————————————-院長ブログ

「菊の節句」

  

桃の節句、端午の節句は知っていても

菊の節句といっても、ご存知ないかたも多いと思います。

9月9日は、重陽、菊の節句といい、一年の五節句のひとつです。

節句は、伝統的な年中行事をおこなう季節の節目の日といわれ

江戸時代には、祝日とされていたそうです。

因みに 

1月7日 人日 じんじつ 七草

3月3日 上巳 じょうし、じょうみ 桃の節句 雛祭り

5月5日 端午 たんご  菖蒲の節句

7月7日 七夕 たなばた、しちせき 竹・笹  星祭

9月9日 重陽 ちょうよう 菊の節句

以上が五節句と云われています。

五節句のうち、重陽以外は現在でも、日本全国で様々な行事が行われていますが、

重陽、菊の節句は、明治時代までは庶民の間でも、さまざまな行事が

行われていたそうですが、こよみが旧暦から新暦に移り

新暦の9月9日の頃は、菊の花が盛りむかえるシーズンでは

なくなってしまったこともあり、現在では、ほとんど知られることもなくなり、

行事なども行われなくなったようです。

ところで菊は、古来から中国で不老長寿の薬という信仰があり、鑑賞用と

いうより薬用として栽培されていて、日本にも、薬用として伝わりました。

平安時代には、重陽の節句には、天皇以下が紫宸殿に集まり

詩を詠んだり、菊花酒(強壮剤として効果があると云われています)を

飲んだりして、けがれを祓い長寿を願う宮中行事があったそうです

菊の薬効成分は、アデニン、アピゲニンで、強力な解毒作用があり

魚毒の中毒の毒消しとしてお造りなどに添えられているのは、

ご存知の方も多いと思います。

また、菊の葉を搾った汁は、抗炎症作用があり、傷やデキモノ、

虫刺されなどで腫れて痛むとき効果があるといわれます。

そして、歯痛の鎮静にも効果があり、現在のような、西洋医学が日本に

入って来る以前は、よく使用されていたようです。

    

重陽の節句の日 

食卓にのった、夕餉の刺身の抓として添えられた菊を見て

こんな小さな花にも、先人たちの健やかに生きていくための

智慧が込められていることを感じ、いつもは、口にしない菊の花を

刺身といっしょに味わってみました。

歯が痛いかた、歯茎が腫れたかた、菊も効くかもしれませんが

まずは、急いで歯医者さんへ!

医療法人 ソエダ歯科診療所 院長 添田義博

Comments are closed.