院長ブログ Vol.43 「キノコ雲 65年目の夏 原爆ドームにて 」
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「キノコ雲 六十五年目の夏 原爆ドームにて 」
平和記念公園は、小学校の修学旅行で訪れて以来40年
ぶりです。
小学生の時は、何となく、戦争の悲惨な爪跡がのこる
観光地という程度であまり強く印象に残っていませんでした。
10年ぐらい前に、ビタミンCを発見しノーベル賞を受賞された
アルバート・セント=ジェルジ博士の書かれた
「狂ったサル」という本を読みました。
博士は、強い反戦論者で、著書の中で、当時の連合軍による
『原子爆弾の発明に貢献した科学者のほとんどは、最後まで
その使用に反対し、他の可能性をすべて洗ったのち、やむを
えないときにのみ使用されるべきであるという立場を貫いて
いました。
また、彼らは、実際に爆弾を投下する以前に、日本政府に
対してその威力を示すべきであると、主張しつづけました。
しかしながら、こうした科学者の主張もむなしく、軍事的見解が
圧倒的に優勢をしめたまま、原爆はついに投下され十万人の生命が、
一瞬のうちに奪われてしまったのです・・・』
この本を読んで以来、毎年八月六日に、テレビで原爆ドームが
映しだされる度に、いつかもう一度行ってみたいという気持ちがずっとありました。
そして、キノコ雲から六十五年目の八月に、原爆ドームを訪れることができました。
六十五年前の八月六日 午前八時十六分広島の原爆ドームの上空600メートルで
原子爆弾が爆発し、凄まじい爆音、閃光とともに巨大なキノコ雲が立ち昇りました。
そして、一瞬にして約10万ともいわれる人々の未来が奪われ、その後も放射能の被爆
などにより、数多くの人が命を奪われ、2009年度8月現在でおよそ26万4000人が
原爆のため命を落としたと云われています。
65年経た現在も、その爪跡に数多くの人々が苦しんでおられます。
今、世界の核保有国の全ての核兵器を集めれば、地球上の全人類を三回以上死滅
させることが、可能な数の核兵器があると云われています。
アメリカ、ロシアを中心とした核保有国は、一発で数十万単位の人を一瞬にして殺傷し、
甚大な環境破壊を起こす以外に、なんの使い道のない核兵器に、莫大な費用をかけ、
造り続けています。
核軍縮を進めているとはいえ、2009年で2万3000発(退役予定核兵器を含む)以上の
核兵器があると云われています。
(米国の1940年から1996年までの57年間の核兵器開発総費用
5兆8210億ドル。1発の核爆弾を作るのに、1996年度価格で約54億ドル)
費やせば、どれだけ多くの人が救われるではないかと
考えます。平和記念公園にある犠牲者の方々の
献花台の前に立ったとき、
「今、我々戦争を経験していない世代の人間が、
平和に暮らしていけるのも、戦争で犠牲になった人々や
戦争を経験し生き延びてこられた人々のお陰である」と
あらためて、深い祈りをささげずにはいられませんでした。
医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博
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