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PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.23 「虫歯建設株式会社」

 

———————————————————————— 院長ブログ 

「虫歯建設株式会社」

 六月四日は、虫歯予防の日です。

この時期になると毎年、学校から歯科検診の紙を持った子供さんが、来院されます。

虫歯の検診に来られた、子供さんの口を診ていると

NHK みんなのうた「虫歯建設株式会社」(作詞 田中みほ 作曲 小林保夫)

という歌を思い出します。

  

  ドドドド ガガガガ ドドドド ガガガガ ドリルとシャベルでほりおこせ!

おっと こっちにゃ チョコレート なんと そっちにゃ ビスケット

おいしい おたから ほりおこせ! はみがきしてない ウワサをきけば

にしへ ひがしへ よばれなくても さんじょういたす

ムシムシ バババ ムシバババ ムシムシ バババ ムシバババ

オレたちゃはたらく ムシバけんせつかぶしきがいしゃ 

   

興味のある方は、ぜひ聴いてみてください。

アイドルマスター 「虫歯建設株式会社」 IM@S ALLSTARS

   

さて我々が日々、戦っている虫歯ですが、遺伝と思われるかたもおられるかも

知れませんが、実は、虫歯菌による感染症で、人から人にうつるのです。

生後まもない赤ちゃんの口の中には、虫歯菌(ミュータンス菌など)は

いません。

もし、そのまま成長すれば虫歯で悩まされることはないわけです。

しかし、実際は3歳児の30~50%(地域差があるので数字に

幅があります)に、虫歯ができています。

それでは、いつ、どこから、この虫歯菌はやってきて子供達の口に住み着くのでしょうか?

それは、最も身近にいるお母さんの口からやってきます。

赤ちゃんの使うスプーンやお箸をお母さんがなめたり、

逆にお母さんのお箸や、スプーンで赤ちゃんに口移しで

食べさせたりするときに、虫歯菌もいっしょにうつっていきます。

現実的に、いろいろなものを口に入れ、なめたりする赤ちゃんに

感染を防ぐことは不可能に近いと思われます。

しかし、お母さんの口の中の、虫歯菌の数を減らすことによりリスクを減らすことはできます。

これからお母さんになる予定のかたも、既になられたかたも虫歯の治療をして、

毎日の歯磨きを徹底したり口に住み着いている虫歯菌の数を減らすことをお勧めします。

また、お母さんになられたかたは、赤ちゃんを出産された後、3ヶ月から2年までの間

一日2、3回キシリトールガムを摂取することで感染率を低くできます。

赤ちゃんにたいしては、上手にものがなめることができるようになれば、

子供用のラムネタイプのキシリトールのタブレットをなめさせてあげるのも

良い方法だと思います。

それでも、子供さんの虫歯が心配なかたは、歯医者さんでカリエスリスクの検査を行い、

その結果に対しPMTCやフッ素塗布などプロフェッショナルケアーを行えば、

さらに効果があると考えます。

子供さんの「虫歯建設株式会社の虫歯建設」に反対するのには

我々歯科医の力より、お母さんの力のほうが強力です

お母さんの愛が子供の歯を救うのです。

もちろん、大人のかたも食べたら歯磨きを忘れず

そして、半年に一度は、歯医者さんでチェックをしてもらってください。

医療法人添田歯科診療所 院長 添田義博

※  キシリトールは一度にたくさん食べると、体質によりおなかが緩くなることがあります。                                     

 

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