歯のお話⑦ (歯磨き方法)
みなさんはどのように歯磨きしていますか?
丁寧に1本づつ時間をかけて磨いている方や、ササっと簡単に済ませてしまう方などもいらっしゃると思いますが、虫歯や歯周病予防のためには、丁寧に正しいブラッシング方法で歯磨きして頂くことが大切です。歯の磨き方は、何種類かありますが、今回はバス法とスクラッピング法についてご説明させて頂きます。
★ バス法
プラークのつきやすい歯と歯ぐきの境目、ポケット内の清掃を重点的に行います。歯ブラシを図のように45度の角度で当てて毛先をポケットの中に入らせ、細かく細かく振動を与えるように磨きます。辺縁歯グキのマッサージも行うので、歯周病の治療や予防に効果的なブラッシング方法です。力を入れすぎたり、硬めの歯ブラシを使用すると歯ぐきをいためたりするので、やわらかい毛先の歯ブラシを使用しましょう。
歯ブラシの毛先を45度の角度で歯肉に当てる。
そのまま押し当てながら、歯肉の縁の方に滑らす。
この位置で、歯ブラシを小刻みに(2mm幅くらい)振動させる。
歯ブラシを回転しながら1本ずつ磨く
★ ローリング法
ローリング法という従来からの方法です。図のように、上の歯であれば、上から下に歯ブラシを回転させるように磨きます。歯ではなく、まず歯ぐきに当ててブラッシングすることで歯ぐきのマッサージになり、血行を促進する効果もあります。歯並びにあわせて汚れや歯垢を取り除く方法です。
歯ブラシの側面を歯肉と平行にあてる
毛先を歯肉に押しあてて小刻みに振動させながらマッサージする
上の歯は上から下へ、下の歯は下から上へと歯ブラシを回転させます
奥歯は歯の噛み合う面に毛先をあて、前後に動かして磨く
1日3回毎食後に歯磨きするのが理想的ですが、お仕事などで難しい場合は、1日2回は少なくても磨きましょう。就寝時は唾液の分泌が低下し、むし歯や歯周病になるリスクが高くなるため、特に寝る前の歯磨きは一番時間をかけて丁寧にしましょう。ひとりひとり歯の並びは違うので、磨き方もそれぞれです。添田歯科ではいつでも歯の磨き方や歯垢、歯石除去や、歯の磨き方をお教えしておりますので、一度歯科医師や衛生士とご相談の上、自分に合った磨き方をみつけてください。