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PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.13 「鯉幟-こいのぼり」

 

———————————————————-   院長ブログ

「鯉幟」

ゴールデンウィークが近づくと、あちこちの家から鯉幟があがり始めます。

少子化の影響か、年々その数が減ってきているように思うのは私だけでしょうか?

古代中国には、流れの急な竜門という河を登りきった鯉は竜になるという

伝説があります、鯉の滝登りともいわれ、これが男の子の立身出世の願いをこめて

あげられる鯉幟の風習のルーツであると云われているそうです。

この鯉の滝登りは登竜門とわれ、成功するために乗り越えて

いかなければならない難しい関門という意味で、現在でも

作家の登竜門、芸術家の登竜門などと、頻繁に使われています。

登竜門は、「後漢書」の故事に由来するそうですが話が長くなりますので

興味をお持ちの方は、ネットか図書館で調べてみてください。

    

さて、自分自身を振り返り、大学を入学して登竜門といえるものがあったのか?

成功するため乗り越えなければならない厳しい関門???

強いて言えば、国家試験ぐらいで、それも当時は、ほとんどの受験生が合格し

不合格になる人のほうが、はるかに少なく(現在は、歯科医師過剰時代ともいわれ

年々合格率が下がっているようです)弁護士、公認会計士、国家公務員を目指す人に

比べると合格して当然の試験で、登竜門といえるものではありませんでした。

ただ、登竜門はなかったけど歯科医師になって、様々なセミナーを受講し、

自分の仕事に関連する学会に所属し勉強したりし、何か流れ(刺激)を求め、

自分なりに努力はしてきたつもりです。

    

卒後25年経ち、最近感じることは開業医の我々にとって、

ひとりひとりの患者さんが登竜門で、その患者さんに満足していただける

治療をさせていただき、信頼を得ることが、その登竜門を越えることになり、

それを積み重ねることにより 鯉が竜になって天に昇るように、

本当の意味で成功に達することができるのではないかということです

流れのない淀んだ沼に身をおき、それに甘んじていると滝を登って

竜になるどころか、沼の底にへばりついて生きる煮ても焼いても食えない

泥臭い怪物になり下がってしまうように感じます。

    

鯉幟のシーズン、風を孕み青空に泳ぐ鯉をみると

自分のできる治療を、精一杯患者さんに行い、

登竜門を越え、天に向かって登っていこうという 

元気がでます。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

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