ソエダ歯科HP
アーカイブ

PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.12 「ダンナッてナンダ」

 

—————————————————————–院長ブログ

「ダンナてナンダ?」

       

いつか忘れましたが、友人と待ち合わせするのに喫茶店で

時間をつぶしていると、隣の席にミセスと思わしき方々が、数人いて、

「うちのダンナは、稼ぎが悪いから・・・・」

「うちのダンナなんか、稼ぎ悪いのに、家の手伝い何もせんと、ごろごろして・・・」

などと、何やらご主人の悪愚痴で盛り上がっているようでした.。

         

ところで、このダンナは、語源はダーナというサンスクリット語(古代インド語)で

布施、与えること、施しをすることという意味があり、仏教で徳を

積むための大事な六つの修業、六波羅蜜(ろくはらみつ)の一つ

だそうでそれが、中国そして日本に伝わり、檀那、旦那(ダンナ)に

なったそうです。

とすると、私も含め世のダンナは、奥様方に金品を与え続ける宿命を背負わされて

いるのかもしれないと、妙に納得していまいました。

さて、ダンナを意味する布施というと、私のような凡人は、お寺などにお金などを寄付する

ことを思い浮かべますが、無財七施というお金など経済力がなくても誰でも、何時でも、

何処でもできる七つの布施もあるそうです。

    

その七つとは

一、  心慮施 (しんりょせ) 人の悲しみ苦しみを自分のものと考える 

二、 捨身施 (しゃしんせ)人に心から親切に接し、世話をすること

三、 和顔施 (わがんせ)人にやさしく、微笑んで接すること

四、 慈眼施 (じげんせ)人を慈しみ、深い思いやりでみること

五、 愛語施 (あいごせ)人に心から、優しく良い言葉で話かけること

六、 房舎施 (ぼうしゃせ)人の心にゆとりと喜 びを与えること

七、 床座施 (しょうざせ)人に席をゆずるように、ゆずり合う心をもつこと

   

要するに、人に対して、心から言葉でも態度でも、自分がされたいように

思いやりの気持ちを持って接しなさいという教えだと考えています。

日頃、家族、スタッフ、患者さんと接し、気に入らないことがあると

いつの間にか、仏頂面になってしまうことがあります。

そんなときはダンナの本来の意味を思い出し、自分はダンナだ、

大ダンナだと思って、笑顔で接するよう心がけています。

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博

 

※ 六波羅蜜(ろくはらみつ):大乗仏教以前から ある、菩薩が修めなくてはならない、

                  布 施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの実践徳目のこと。

                 

Comments are closed.