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PostHeaderIcon 院長ブログ Vol.11 「聖アポロニア」

   

    

———————————————————  添田院長 ブログ   

          

「聖アポロニア」   

3世紀、ローマ帝国のアレキサンドリアに、(現在でもアレクサンドリアはエジプト第二の都市  

と して栄えています)アポロニアという深くキリスト教を信仰していた少女がいたそうです。   

彼女は当時起こったキリスト教迫害の際、 異教の神々に犠牲を捧げることを拒み、  

神々の像を破壊したために捕らえられ 押さえつけられ、強制的にすべての  

歯を抜かれるという拷問を受けました。   

その後、燃え盛る炎の前で信仰を捨てるように強いられても改宗を拒み  

静かに短い祈りの言葉を唱えて、自ら火の中に身を投じ、命を絶ったと言われています。   

このため、正カトリック教会では彼女を殉教聖人として崇拝しています。   

依頼、彼女は、歯医者の守護天使、歯の痛みで苦しむものの守護神とされています。 

聖アポローニア-殉教乙女                 クリックで拡大できます

聖アポロニアの絵をみると、抜歯鉗子を手にしているものが 

多く見られます。   

正直、長い間、歯科医(大学を卒業して27年)をしてきて、 

自分なり精一杯努力しても、  時に予期せぬことが起こり 

神に助けを求めたいことがあります。そして、自分の   

至らなさから自責の念で眠れないこともありました。   

「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。   

この言葉のように最近は一生懸命自分のできる治療をすれば、 

あとは悩まず聖アポロニアにお願いし、天運に任せるしかないという境地に至っています。。   

そして、少しでも聖アポロニアのように、歯で苦しんでいる患者さんの守護神として   

お役に立てるよう、日々努力をしていきたい思います。   

    

医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博   

抜歯鉗子 : 歯を抜くためのペンチのような形をした器具 

出典    : ART AND THE DENTIST BernardS.Moskow

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