院長ブログ Vol 1 「四苦八苦」
————————————————————— 添田院長 ブログ
大変苦労し辛いおもいをしたとき、よく「四苦八苦」するといいますが
この言葉は、仏教からきた言葉で人間として避けることができない、根源的な苦しみ
生、老、病、死の四つ苦しみを加え、生きていく上で生じてくる
「愛別離苦」あいべつりく:愛する人と別れなければならない苦しみ
「怨憎会苦」おんぞうえく:嫌な人と会わなければならない苦しみ
「求不得苦」ぐふふとくく:求めても手に入らない苦しみ
「五蘊上苦」ごうんじょうく:暑い、寒い、痛い、おなかすいた、憂鬱だ、など
肉体、精神があることからの苦しみこの四つの苦しみ加え八苦とし、四苦八苦と言うそうです。
仏教の経典の中に、「抜苦与楽」という言葉がありますが
これは、仏や、菩薩が人々の苦しみを抜きとり副楽を与えるという意味があるそうで、
抜苦には悲、与楽には慈を表し(反対の説もあります)「抜苦与楽」で慈悲を表わすそうです。
歯科医院に来られる患者さんは、歯の痛み、歯並び、歯の色、義歯の不具合など
様々な苦しみを抱えて来院されます。
これらの苦しみは、さきほどお話した「五蘊上苦」や「求不得苦」にあてはまるものでは
ないかと思います。
この苦しみ対しては、我々歯科医師は仏や菩薩のような力はありませんが、多少なり
とも解消したり、和らげたりすることができると考えます。
少しでも、患者さんの抱えいる苦しみを抜きとり、快適な日常生活を
過ごしていただきたいという気持ちを忘れず、患者さんの治療に
携わっていきたいと考えています。
医療法人 添田歯科診療所 院長 添田義博